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プリデスティネーションのネタバレとあらすじ、結末と解説。

(C)2013 Predestination Holdings Pty Ltd, Screen Australia, Screen
Queensland Pty Ltd and Cutting Edge Post Pty Ltd

注意ポイント

ネタバレしてますので未鑑賞の方はご注意下さい。

プリデスティネーション

予測不可能なスリルと想像を絶するラストが待ち受ける究極のタイムパラドックス小説の映画化、ついに実現!

紹介

SF小説の大家ロバート・A・ハインラインによる短編小説「輪廻の蛇」を、イーサン・ホーク主演で映画化。時間と場所を自在に移動できる政府のエージェントが、凶悪な連続爆弾魔を追うためタイムトラベルを繰り返す姿を描いたSFサスペンス。1970年、ニューヨーク。ある流れ者によって不遇の道を歩まされたという青年の身の上話を聞いた酒場のバーテンダーは、自分が未来からやってきた時空警察のエージェントであることを明かす。青年の人生を狂わせた流れ者への復讐のチャンスを与えるため、バーテンダーは1963年にタイムスリップし、当時の青年をエージェントに勧誘するが……。監督は「デイブレイカー」でもホークとタッグを組んだピーター&マイケル・スピエリッグ兄弟。

2014年製作/97分/R15+/オーストラリア
原題:Predestination
配給:プレシディオ

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注意ポイント

完全にネタバレしてますので未鑑賞の方はご注意下さい。

あらすじ

さて、プリデスティネーションです。
くどいですが、この感想はネタバレしてますので未鑑賞の方はここで引き返してください。

1970年3月(爆弾の解除失敗)

自分の人生を壊した奴を殺せるとしたら・・・

このモノローグから映画が始まります。
----------------------------------------------
ある時代。
ある場所。
ある男

仕掛けられた時限爆弾を解除しようとしているある男
後ろに気配を感じ、持っていた拳銃で発砲すると相手も打ち返してきました(;^_^A
オレは忙しいんだよ!!
なんとか妨害者を撃退し爆弾を密閉容器に入れようとしますが・・・直前で爆弾が爆発し顔に大やけどを負います。
近くにあったバイオリンケースに必死に手を伸ばしますがなかなか届きません。

その時謎の男がケースを近くに寄せてくれました。
ケースを手にしたある男は一瞬のうちに姿を消します。

もぉ。。。謎の男とかある男とか多いよ!!

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自分がいるべき時代(未来)に戻ったある男は、皮膚の移植手術により全く別人の顔になっていました。
声帯が損傷していたため声も以前と微妙に違うようです。
こりゃ~母親とすれ違っても気付かれないな( ´∀` )

数か月後、男は再びフィズル・ボマー(爆弾魔)を捕えるべく任務に向かいます。

ある男が必死で手を伸ばしていたバイオリンケースはタイムマシーン的なガジェット!?

1970年11月(バーテンダー)

1970年11月6日。
アメリカ・NYでは「不完全な爆弾魔(フィズル・ボマー)」による爆破事件が起こっていました。

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場末のバーに立ち寄った青年・ジョンはその店であるバーテンダーと出会います。

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バーテンダー

ジョンが「未婚の母」というペンネームで雑誌にいろんな身の上話を書いている事を知ったバーテンダー。
スコッチの瓶を賭けて何か面白い話をしてくれとジョンにせがみます。

わたしがまだ少女だった頃……

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1945年9月(ジェーン幼少期)

わたしがまだ少女だった頃……

いきなり大きなボケをかましてくるジョン
いやいや~あんた男じゃん!!
厨二病!?

実はジョンは幼少の頃は女の子だったようです。
名前はジェーン

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産まれたてのジェーンは孤児院の前に置かれていました。
名前は電話で告げられただけ。

ジェーンはセックスなどの性全般に違和感を覚え、代わりに男の子と同じくらいに腕力を鍛え始めます。
そのおかげで身体能力も頭も良く、宇宙好きな子に育つジェーン
自分の外見が嫌いだったジェーンは鏡を見なくなり、恋人も要らないと心に決めます。

スペースコープ社

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孤児院を出る年になったジェーン

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そんなジェーンを政府局員のロバートソンがスカウトに来ます。
姉ちゃん。姉ちゃん。
女性宇宙飛行士にならない?
任務は男性宇宙飛行士の慰め役なんだけど・・・宇宙行けるよぉー。

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私頑張る!!
持ち前の体力と筋肉、頭脳で好成績を収めるジェーンでしたが・・・

同僚候補生とのケンカがきっかけで精密検査を受けた時、「資格に不適格」とされてしまいました。
理由もわからぬまま候補生から外されてしまうジェーン( ノД`)

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そんなジェーンに・・・
ロバートソン「必ず迎えに行くからよ~待ってろよ~」と約束します。

1963年4月(ジェーンの初恋)

ロバートソンの言葉を信じ宇宙への道をあきらめきれないジェーンは、マナー講習を受けて女性らしい面を磨きます。
マナー教室学校帰りの雨の中。
ジェーンはある男性に出会っちゃいます!!

ある男「人を待っている」
ジェーン「待っているだけではだめ」
ある男「待っているだけでも何かが起こるかもしれないが、それは努力した人達の残り物だな」
同じ言葉を考えていたジェーン。

なにこの人、最高じゃん!!
しかもハンサムで金持ち。

ある男と親密になるジェーンでしたが、ある男はある日突然いなくなってしまいました。
ある男が残した言葉「すぐ戻る

1964年3月(ジェーン出産)

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恋人に捨てられて失意のどん底にいるジェーンをロバートソンが訪ねてきます。
もう一回宇宙飛行士チャレンジしてみない?

ラッキーと思ったジェーンでしたが・・・妊娠していることが発覚します。
そして女の子を出産するジェーン

出産時の出血がひどく、子宮と卵巣を摘出せざるを得なかったジェーン。
医師から驚愕の事実を聴かされます。
男性器も付いてたからさーとりあえずそっちを使えるようにしたからー
男性のジョンがここで爆誕!!
男性となったジェーン(ジョン)は一応宇宙飛行士の試験を受けますが、身体検査で速攻落ちます。
しかもジェーンと名付けられた赤ん坊は何者かに連れ去られてしまいます。

タイプライターを購入したジョンは告白話を読みあさって、似たような文章を書きペンネーム:未婚の母として活躍し始めました。
ジェーン改めジョンの身の上話はここで終了。

ポイント

ジェーン(女性) → ジョン(男性)

時空警察

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ここで1970年11月のジョンとバーテンダーに戻ります。
自分の人生を壊した奴を殺せるとしたら・・・しかもお咎めなしだ。

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実はオレ時空警察なんだよねーオマエの人生を壊した奴を引き渡すからオレの仕事を継いでくれ。
ここにも厨二病いたよー!!

バーテンダーはバイオリンケース型のタイムマシーンを使ってジョンと一緒に1963年4月に飛びます。
マジかー!!

1963年4月(2回目)

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時代に合った服装に着替えるバーテンダーとジョン
100ドル札の束をポケットに入れ憎い男を待ち伏せるジョン。

ポイント

ジョンの服装と札束

雨の中、自分の人生を壊した男を待っていたジョンにある女性がぶつかります。

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ジェーン「ぶつかってごめんなさい」
ジョン「人を待っている」
ジェーン「待っているだけではだめ」
ジョン「待っているだけでも何かが起こるかもしれないが、それは努力した人達の残り物だな」

つい過去の自分(ジェーン)と言葉を交わしてしまったジョン。
昔のオレってこんなに可愛かったの!?最高じゃん!!
鏡を見る事をやめていたジョン(ジェーン)は自分の顔を忘れていたのでした。


このあたりで何となく先の展開が読めてきます。

1970年3月(2回目)

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1963年4月:ジョンとジェーンが出会ったのを見届けたバーテンダー。
単身1970年3月に飛びます。

そうです。
ここでこの映画は冒頭のシーンに戻ります。
爆弾を仕掛ける前の爆弾魔と銃撃戦になるバーテンダーですが、惜しくも爆弾魔に逃げられてしまいます。

爆弾の前に居るある男を発見するバーテンダー。
銃撃戦になりますがある男は爆弾の解除に失敗し大やけど。

近くにあったバイオリンケースに必死に手を伸ばすある男

ポイント

ある男にバイオリンケースを寄せてあげるバーテンダー。

ケースを手にしたある男は一瞬のうちに姿を消します。


どんどんバック・トゥ・ザ・フューチャーパート2みたいになっていきますね。
大やけどのある男を助けたのはバーテンダーでした。

1963年(3回目)

1970年3月である男を助けたバーテンダーは1963年に戻ります。

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ロバートソンと落ち合うバーテンダー。
これ、爆弾の破片なんで調べてくれっす。
了解!!あとねー未来への種はまき損ねないでね。

1945年(2回目)

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ロバートソンの指示を受けたバーテンダーはジェーンとジョンの赤ん坊(ジェーン)を病院から誘拐し1945年の孤児院に連れて行きます。
いい旅を、ジェーン、強くあれジョン

ポイント

赤ん坊(ジェーン)
母親:ジェーンでありジョン
父親:ジョンでありジェーン

1963年(4回目)

またまた1963年にジャンプしたいろいろ忙しいバーテンダー。
そこにはベンチでラブラブのジェーンジョンが居ました。
まぁ~二人とも同じ人物なのですが。

バーテンダーに気付いたジョン。
ある言葉をジェーンに伝えベンチから去ります。
すぐ戻る

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ジョンはぷんぷんです「何してくれてんねんっ!!
バーテンダー「まぁそんな感じだよねぇ。ちなみにオレの事も何となく分っちゃった?

1985年

可哀そうなジェーンを残して1985年に飛ぶ二人。
ロバートソンと再会することで時空警察(ジョン)爆誕です。
そんじゃオレの任務終わったんで引退しまーす。
了解!!最後のジャンプ後にタイムマシーン使えなくなるんでヨロシク。

1975年1月

引退して余生を過ごそうと1975年に飛んだバーテンダー。
あれ!?なんかロバートソンの資料が挟まってんな~。
なになに近所のコンランドリーで爆弾魔(フィズル・ボマー)の目撃情報だと!?

コインランドリーに向かうバーテンダーでしたが、そこに居たのは。

タイムワープの後遺症で正気を失った老いた自分でした。

フィズル・ボマー(バーテンダー)はタイムワープを繰り返すなかで科学の進化を知り、将来環境汚染を増長する施設を事前に爆破していたのです。

引退したのにオマエのタイムマシーンは機能停止してないだろ!!
さぁこれから俺たちの計画をはじめようぜ!!

ここにも厨二病いたよ。
フィズル・ボマーを撃ち殺すバーテンダー。

自宅に帰ったバーテンダーの体にはジョンが受けた手術と同じ傷がありました。

感想

いや~素直に面白かったですね。



映画の主な登場人物

  • ジェーン
  • ジョン
  • バーテンダー
  • フィズル・ボマー

全てが同一人物。
ここにロバートソンも加わればすごいと思いますが、どうなんでしょうか?

私の個人的な感覚としては1975年でフィズル・ボマーを撃ち殺したバーテンダーは後のフィズル・ボマーだと思います。
タイムマシーンも使えますし。
殺されたフィズル・ボマーは自分の犯行資料を持ってましたし、おそらく1975年のコインランドリーに自分(バーテンダー)が来る事。
自分がそこで自分に殺される事。
自分を殺したバーテンダーが自分になる事が分かっていた気がします。
最後のさぁこれから俺たちの計画をはじめようぜ!!はそういうことなのかなと感じました。


1985年に爆誕した時空警察(ジョン)。
バーテンダーは時空警察のイロハをテープに録音していました。
そのテープを聴きフィズル・ボマー(自分)の犯行を阻止するために1970年3月へ飛び顔に大やけどを負う謎の男(バーテンダー)となります。
こりゃ~母親とすれ違っても気付かれないな~( ´∀` )

やけどにより顔と声が変わったジョンは自分をスカウトするためにバーテンダーとして1970年11月に飛びます。
ここから無限ループです。

鶏が先か卵が先か

物語の中で言及されますが鶏が先か卵が先かこれを鑑賞後に考えると答えは出ないのでジョジョのカーズの様に考える事を止めました。
スタート地点はどこかと考えると、赤ん坊のジェーンが孤児院に預けられるとこだと思いますが、ジェーン誕生には性転換したジョンが必要ですし、ジョンがジェーンと出会うにはバーテンダーが必要。
バーテンダーは未来のジョンなので・・・もう無理。

でもこの映画は間違いなく面白いのでオススメです!!

予告他

『プリデスティネーション』予告編

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